【世界で最も美しく過酷なレースUTMBサポート冒険記⑤~Cormet~】
おかげさまでいろんな方から「続き楽しみにしています」、「山の民はやっぱり最強ですね」など温かいメッセージを頂き、調子に乗って今夜もブログに向かう伊藤です。
気づけば第5話。去年の事を考えると良いペース(ホンマかいな)今夜もお付き合いくださいねー。
前回までのあらすじ
【世界で最も美しく過酷なレースUTMBサポート冒険記①~出発~】
【世界で最も美しく過酷なレースUTMBサポート冒険記②~再会~】
【世界で最も美しく過酷なレースUTMBサポート冒険記③~Start line~】
【世界で最も美しく過酷なレースUTMBサポート冒険記④~Walking~】
Cormetへ
引きずる足で何とか集合場所に到着。
メディカルのベースヤードよりベッドを3台持ち出し、サポートの準備。
シャモニーから車を走らせ2時間、壮大な山と美しい湖が私たちを迎えてくれた。
体感温度は涼しい。(曇ると一気に冷える。雨が降ると冬ですね)
早速ブース設営をしながらTDSの選手が来るのを待つ。
(TDS:33時間以内に121km山中を駆け巡るUTMB2018のの中では3番目に長い距離のレース)
雲行きはだんだん怪しく、選手達の体力を奪う夜に突入。
続々と身体を痛めたランナー、疲れ切ったランナー達が入ってきます。
日本人のランナーともこのエイドでお会いすることが多かったのも印象的でした。

テクニカルなコースで名高いTDS66km地点であるCormetのエイドはもはや野戦病院さながら。
・胃が受け付けなくなってしまって栄養補給ができない。
・下りで膝をやってしまった。
・太ももの前がパンパン。
ザックを担いで長距離レースに挑戦した人なら一度はなった事のある症状。動けなくてリタイアする選手も沢山いる。
少しでも楽になってもらうために、私がした事と言えば・・・身体を定位置に戻して出力を調整。天候やコースに合わせてテーピングでの補強。あとは応援しかない。
行くも止めるもランナー次第。私ができる事と言えば、現状の把握、必要な情報の整理と提供。つまり背中を押すことだけだ。彼らが無事にゴールすることを願い、祈りつつCormetを送り出す。
気づけば夜中を回っていて暗闇だけがランナーの安否を知ることとなる。
私の今回の僻地サポート一回目Cormetのエイドは幕を閉じようとしていた。
何回、サポートに入っていても、もっとこうすれば、ああすればと自問自答は繰り返される。ランナーはこのUTMBを夢見て、この地にやってきたのだ。長い道のりとは言え、この一瞬に懸けているのだ。
彼らの熱量に触れることでそれに応えようと私自身もいつもより”ちょっと先”に進める。
いい経験であり勉強である。
Cormetの空を見上げると雨がまだ振り注いでいたがその冷たさがちょうどよく感じるほど熱くなっている自分に気がついた。
教訓⑤成長の差は熱量の差
次回は【世界で最も美しく過酷なレースUTMBサポート冒険記⑥~Relax Time~】をお届けします。
(本シリーズと照らし合わせて見ると伊藤の成長が垣間見えるかも⭐︎)フランス遠征体験記① 〜パリへ〜フランス遠征体験記② 〜ジュネーヴへ〜
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