膝の痛みに悩む人たち

膝の痛みを感じている方は、全国で中高年だけでも1800万人。これは65歳以上だと3人に1人が現在もその痛みのため悩まれています。
日本でも肩こり、腰痛に続く、慢性症状ですが、変形性膝関節、スポーツでのオーバーユース(使い過ぎ)によるランナー膝、ジャンパー膝、最近のマラソンブームの影響もあり、今まで走っていなかった方が急に走り出し膝の障害につながるケースも多く、膝の痛みに悩む方は今この瞬間も増えています。

膝関節は、体重を支える時の中継地点

一度、考えてみて下さい!
歩いている時でさえ、片足に体重の2倍以上の重さがのしかかります。走るとなると片足着地時には体重の3~5倍以上の重さがかかる場合もあります。
私たちの下肢には、股関節(こかんせつ)、膝関節(ひざかんせつ)、足関節(そくかんせつ)の3つの大きな関節があり、それぞれ下肢を動かす機能(可動性)と体重を支える機能(支持性)の2つの大切な機能を果たしています。その中でも膝関節は下肢の関節の中心的な役割を担っています。

足の中央部分にある膝は、足を運ぶ時や立っている時などの足の動作をする役目をしています。
足裏での衝撃吸収、足首、膝、股関節など関節や、膝のまわりの筋肉により衝撃分散できていれば、ダメージも最小限におさえられますが、もし、運動不足や過去のケガで足裏アーチが潰れ、衝撃吸収できず関節や靭帯、筋肉だけで負担することになったらどうでしょうか?
その負担が毎回反復し、長期間であればあるほど多大なダメージを残し、下肢本来のメカニズムさえ変えてしまいます。それだけでなく、衝撃が分散できない脚の環境は新たなケガをつくるキッカケになるかもしれません。

RICE処置

もし運動中に捻挫、打撲、骨折などの突発的なケガが発生したら、早急に適切な処置を行うことが大切です。処置が早ければ早いほど、症状の悪化を最小限に抑え、その後の回復を早めることができます。
突発的な怪我は多くの場合、急性の関節炎を伴います。炎症が急激に広がるため、膝が腫れあがって熱をもち、急で激しい痛みを伴います。こうした症状が見られる場合、すぐに運動を中止し、膝を動かさず体重がかからない状態で休ませ、氷のう(アイスバッグ)や氷を入れたビニール袋で患部とその周辺を冷やすことが重要です。スポーツの現場では、「RICE処置」という応急処置法が基本になっています。RICEとは4つの英語の頭文字をとった言葉で、「Rest(安静)」、「Ice(冷却)」、「Compression(圧迫)」、「Elevation(挙上)」 の意味があります。

主なスポーツ障害・外傷

主にスポーツ中に発生することが多いため、一般にスポーツ障害として認知されている膝の障害を紹介します。

膝の使いすぎによる経過性の障害

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)

大腿骨(太ももの骨)の外側に位置する靭帯「腸脛靭帯」に炎症が起こるもの。名前のとおり陸上競技の長距離選手に多く見られる。

  • ランナー膝
  • ランナーズニー
【主な症状】 膝の外側が痛む(走っている時、走り終えた時、患部を指で押した時など)
【発症しやすいスポーツ】 バスケットボール、陸上競技、自転車、水泳、トライアスロン、登山、スキー、エアロビクスなど
膝蓋腱炎(しつがいけんえん)

膝の皿とすねの骨をつなぐ膝蓋腱が傷つき炎症を起こしたもの。重症例では腱が完全に切れる「膝蓋腱断裂」が生じる。名前のとおりジャンプ競技やランニングで良く見られる。

  • ジャンパー膝
  • ジャンパーズニー
【主な症状】 膝蓋骨(ひざの皿)の下側に痛みや腫れが生じる
【発症しやすいスポーツ】 サッカー、バレーボール、バスケットボール、陸上競技、バドミントン、スキー、スケートなど
鵞足炎(がそくえん)

膝の内側の腱に炎症が起こり痛みを感じる障害

【主な症状】 膝の内側から膝下にかけて痛む(膝の曲げ伸ばし時、運動時、圧迫時など)
【発症しやすいスポーツ】 野球、サッカー、バスケットボール、ラグビー、水泳など
タナ障害(タナ症候群)

膝の皿と大腿骨(太ももの骨)の間にあるヒダ状の膜(通称「タナ」)が炎症を起こしたもの。膝の屈伸と打撲を伴うスポーツ種目によく見られる。

【主な症状】 スポーツ時などに膝の皿の内側に痛みやひっかかり感がある
【発症しやすいスポーツ】 野球、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、陸上競技など
オスグッド・シュラッテル病

ひざの皿の下あたりの骨に、変形や膨張(ふくらみ)などの異常が起き、刺激に対して異常に敏感になる症状。10~15歳くらいの、特にスポーツをする子供によく見られる。

【主な症状】
  • 正座した時にひざが痛む
  • ひざを強く曲げたとき、皿の下に痛みがある
  • 膝の皿の下の少しでっぱっている部分が更にふくらんでいる
【発症しやすいスポーツ】 サッカー、バスケットボール、バレーボールなど跳躍競技
膝蓋軟骨軟化症(しつがいなんこつなんかしょう)

ひざの皿の裏側の軟骨が、大腿骨(太ももの骨)とこすれてすり減り炎症を起したもの。軟骨の軟化・膨隆・亀裂などの変形を生じる。

【主な症状】
  • 膝を動かす時、ひざの皿を押す時に、ひざの皿周辺が痛む。ゴリゴリと音がすることも
  • ひざの皿の違和感・不安定感(皿が引っかかる感じや、膝を伸ばす時にきしむ等)
【発症しやすいスポーツ】 マラソン、ジャンプ系の競技
離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)

骨の先端にある軟骨部分が壊死して骨の一部といっしょにはがれるもの。野球ひじ、テニスひじなどもこれに当たる。

【主な症状】
  • 急に膝の動きが悪くなり(一定以上曲げ伸ばせない、全く動かないなど)、同時に膝に激しい痛みを感じる
  • 膝に何か挟まっているような感じがする
【発症しやすいスポーツ】 野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ゴルフなど

アクシデントなど急性のケガによる障害(外傷)

半月板損傷(はんげつばんそんしょう)

膝関節でクッションの役割を果たす軟骨組織「半月板」が、大きな負荷がかかることで欠けたり断裂したりするもの。多くは膝が無理にひねられたり伸ばされたときに起こる。

【主な症状】
  • 膝が引っかかったような痛みを感じる
  • 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング状態)
  • 膝に力が入らない
【発症しやすいスポーツ】 野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニス、ラグビー、スキー、格闘技など

膝の痛みを甘くみてはいけません!

膝に限らず、怪我をしたり、痛みを感じる場合は、放っておかずに早急に適切な処置が必要です。

年齢に関係なく次のような症状でお悩みの方、もう治らないとあきらめていませんか?

  • 歩き始めや、歩く時にひざが痛む
  • 長時間歩くとひざが痛くなる
  • 階段を上り下りのときひざが痛む
  • ひざに水がたまって腫れる
  • ひざのO脚が強くなってきた
  • ひざが曲がりにくくなり正座ができない
  • ひざが完全に伸ばせない
  • ひざを動かしたり歩くとギシギシ音がする
  • 立ち上がるまで5分くらい時間がかかるようになった

それは決して老化だけのせいではありません。
もしあなたが….

  • 膝が痛いのは老化のせいとあきらめている
  • ひざ痛だけでなく、腰痛もある
  • 病院などに通っているが、だんだん悪くなっていく
  • 手術をすすめられているが、できればしたくない

本気で自分の膝を良くしたい!この膝の痛みから解放されたい!と決意されたなら、いとう鍼灸整骨院の膝の悩みにも強い整体治療を是非お勧めします。

私自身の膝の怪我の体験から

高校の柔道の練習中に内側側副靭帯、後十字靭帯断裂により、大好きな柔道ができなくなりました。
医者からは手術を勧められましたが、手術やリハビリをしてもケガする前と同じパフォーマンはできないこと、復帰するまでに1年はかかることを考慮し、手術ではなくトレーニングによる膝周囲の筋力強化によって、1年と言われていたところ3ヶ月で復帰しました。それからも膝をかばいながら練習すると、腰や上半身にまで負担をかけることになることを身をもって体験し、その度にストレッチやトレーニング、早めの治療を通して、以前よりもパフォーマンスが上がったことを実感しました。
この膝のケガの体験から、膝を痛めると身体の他の部分にも負担がかかり痛めてしまうこと、日常生活にまで支障をきたすことがわかり、膝の重要性を自身の膝の治療を通して培った体験と数多くの同じように膝を患うアスリートから加齢だと思って諦めていた膝の痛みを抱える方をサポートしてきた経験を駆使して早期改善を目指し、治療にあたらせて頂きます。

いとう鍼灸整骨院の膝の悩みに強い整体の特徴

筋肉・骨格・関節への徒手的アプローチにより膝を構成する大腿骨・脛骨・腓骨・膝蓋骨の4つの骨を正しい位置にセットするために、膝の関節のまわりについている筋肉で縮んだまま固まってしまっているストッパーを外し、関節の可動域を広げ、筋肉にかかるストレスを少なくします。
膝の関節は股関節と足関節に挟まれているので影響もうけやすいため、足部と股関節の調整も同時にしていきます。そして、立った時の重心点を修正していきます。重心点とは、体重をかけているポイントです。前荷重になりすぎても、後荷重になりすぎても、結局、膝を痛めてしまいます。当院独自の評価方法と整体治療により、筋肉、骨格、関節を正しい位置に整え、重心を正しい位置で支えれるように安定させ、動かすことによって膝の痛みだけでなく、カラダのゆがみをトータル的に改善することができるのです。