「姿勢直そうと椅子に画びょう=小学校教諭を処分」の件
最近、昔では考えられないようなニュースが飛び交うので感覚がマヒしてきたのでは・・・
と心配になってきた所、先日、ニュースを見て久しぶりにビックリしました。
その内容とは
「姿勢直そうと椅子に画びょう=小学校教諭を処分」
▼原文はコチラ▼
「姿勢直そうと椅子に画びょう=小学校教諭を処分」
姿勢が悪い生徒に姿勢を正そうと指導した所、従わなかったので椅子の背もたれに画鋲をつけて・・・
問題になったとのこと。
生徒の授業態度もさることながら、小学校教諭の指導法もハードです(汗)
このことがTVメディア、ツイッターやFacebookなどSNSなどで拡散され、いろんなコメントが寄せられているとか。
「親の躾がなってない」
「学校側の指導法はどうなっているんだ」
「子どもに問題があるのでは」
など、誰のせいか?に焦点が向いているのが現状です。
今回、私は誰の責任か?のお話ではなくナゼこのような事件が起きたのか、
神戸で唯一の姿勢改善専門・・・と謳っていますので、
現代の子ども達の姿勢の状況について考えてみたいと思います。
これまで小学校のPTAや親子対象の姿勢講演をさせて頂いた経験から
子ども達、保護者、教諭の方々の現場の声を生で聞いてきました。
・バリアフリー
・エスカレーター&エレベーター
・交通手段の変化(車、バイク)
・パソコン、スマホの普及
・遊び方の変化(ゲームの普及)
・公園の遊具の撤去
・外遊びの減少
・幼児期の便利アイテム(バンボ、歩行器etc)
現代の便利すぎる環境の中で生活する子ども達の身体の変化にみんな気づきはじめています。
しかし・・・、対処の仕方が分からない。
そのため、私が姿勢講演をさせてもらっています。
身体本来の機能がなくなった訳ではなく、使われなくなることで、
その機能があることにすら気づいていないという感覚かもしれません。
では、どのようにその感覚を、機能を取り戻すことができるのでしょうか?
その答えは赤ちゃんの発育発達過程にありました!
お母さんのお腹の中で羊水にプカプカ浮いている状態で手足をバタつかせ、
運動器の発達、成長を促しています。
この時は重力を感じていない赤ちゃんも、一度オギャーと生まれたら、
重力の影響を受ける事になります。
泣くことによって横隔膜をはじめとする呼吸筋群を用い、
インナーユニット(横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群)
と呼ばれるコアの活性に努めます。
ココは武道などでは臍下丹田と呼ばれ、丹田のあたりに重心を持ってくる事によって無駄な力が抜けニュートラルな姿勢を作りやすいと言われています。
首が据わり、手足をバタつかせ、自分の真ん中の軸(正中軸)が分かると人生はじめての移動手段「寝返り」、
「ずり這い」、「ハイハイ」、「つかまり立ち」・・・をとおして
人間の基本機能である直立二足歩行ができるようになっていきます。
各過程で獲得する筈の能力を獲得しないまま大人になる子もいるんですよ。
本来できるはずのことが使わないばっかりにずっとできないでいるってもったいなくないですか?
そんな子達って自分には「運動センスがないからできないんだ」とか「親が運動音痴だからできない」とか幼少期から運動嫌いになってしまいます。
そんな子達のためにコア機能を再学習し、獲得するためにコアコンディショニングがあります。
今でこそ「体幹が大事」とか言われていますが、昔はみんな生活動作の中で必ず鍛えられていた部分なのです。
例えば、農作業など全て手作業の時代は鋤や鍬を使って畑を耕していました。
重い物を持とうとするとパワーポジションと言って力が入りやすいようにコアが無意識に使われます。
田んぼに稲を植えるのでも、中腰やしゃがむ姿勢をする際、コアに力が入ります。
これは、歌舞伎や能などの伝統芸能をはじめ、〇道(武道、書道、華道など)
日本古来からあるものは自然と生活に体幹トレーニングがとけ込んでいました。
しかし、現代の状況を今一度見るならどうでしょうか?
テクノロジーの進歩により、動く事が激減しました。
私たちの身体の代わりに全部機械がやってくれます。
階段上らなくてもエスカレーターやエレベーターがありますし、
徒歩10分のコンビニでも車やバイクを使います。
自転車乗ってるから大丈夫と思っていても電動付き自転車なら負荷は何分の1でしょうか?
バリアフリーだと安全!と思いきや、何も段差のないところでつまずく人が老若男女問わず増えています。
最近ではロコモティブシンドロームやサルコペニア肥満など生活習慣病などの問題が取り上げられるようになってきました。
これは高齢者だけのリスクではないと私は感じています。
そして、もちろん私だけでなく文部科学省も危機を感じ対策を講じようと動き始めています。
健康診断が変わる!?
平成28年から変更されると言われている学校健康診断の内容をご存知ですか?
座高やギョウ虫検査が廃止され→運動器などの機能の状態について調べていくそうです。
どう変わる? 学校の健康診断 座高など廃止、新たな項目追加も‐斎藤剛史‐
の中の一文に
「まっすぐ立っていられない、和式トイレなどにしゃがめないなど運動不足が原因で筋肉・関節・骨などの発達に問題があると思われる子どもが増えた」
「また運動不足だけでなく、野球やサッカーなど過度に特定のスポーツばかりしてきたことなどに起因する障害なども調べることにしています。具体的には、家庭で書く保健調査票などをもとに学級担任・体育教諭・養護教諭などが判断して、医師が検査するということになりそうです。このため高校では1年時のみに限定されている家庭での保健調査票の記入を、小・中学校と同様に全学年に義務付けることにします。」
など新しい施策が具体的になってきてはいるものの、詳細はまだのようです。
今後の動向が気になる所ですね。
今回の「姿勢直そうと椅子に画びょう=小学校教諭を処分」の件で
生徒の授業態度がただ悪かったのか?
教諭の指導が行き過ぎなのか?
保護者の躾がなってないのか?
どうかよりも、今後このような事件が起きないようにするためにも是非、知っておいて欲しいのが、
姿勢を保持するのさえままならない子ども達が増えてきていること。
そして、それが当たり前の社会になろうとしていることです。
そうなる前に一石を投じたい!と私は考えています。
もし、あなたの周りに小中学校、高校の関係者、またあなた自身が『姿勢について詳しい話を聞きたい!対策を知りたい!』など【姿勢講演】を必要としておられるなら是非ご連絡ください。
只今、スケジュールが立て込んでいますので日程や規模により順次、調整し受付対応させてもらいます☆
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